2020.08.05
生命保険の資産形成機能について
男性は64歳までに1割の方が亡くなってしまうということは前回確認しました。
その後残りの9割には何もリスクは無いのでしょうか?
そんなことはありません。
その残り9割には必ず訪れるリスクがあります。
それがセカンドライフ、長生きのリスクです。
2050年には日本の人口に占める65歳以上の高齢者の割合が37.7%になると予測されています。
これは5人に2人が高齢者という割合です。
これからセカンドライフを迎える方々にとって老後生活費は夫婦二人でひと月34.9万円が必要と言われています。
それに対して公的年金の受給額は平均で22.3万円となっています。毎月12.6万円ほど不足しています。
また実際の支出額の平均は26.4万円となっていますので通常の生活を送るだけでも毎月4.2万円ほど不足していきます。
65歳男性の平均余命20年で考えれば約1000万円が必要になります。
65歳で定年退職を迎えて安心したセカンドライフを送るためにはそれだけのお金を自分で準備していかなければなりません。
日本では急速な少子高齢化による社会保障給付費の増大や生産年齢人口の減少に伴って社会保障制度改革が必要だといわれています。
社会保障制度改革の重要なキーワードが「自助」です。
今までは真面目に働いていれば定年して安心して老後生活を送ることが出来ました。
自助による老後への資産形成はあくまでもプラスαのできればやっておくと良いというものでした。
しかしこれからの社会保障は私たちに次元の異なった自助を求めています。
老後の資産形成において基本は自助であり、社会保障制度は自助を補完する役割になるということです。
簡単に言えば「自らの老後生活資金は自らの責任で準備せよ」ということです。
このような事からも生命保険の長期資産形成機能の重要性はますます高まっています。
冒頭に確認したように生命保険には定額保険と変額保険があります。
長期資産形成を目的として保険に加入する場合、この2つの違いはとても大きいです。
定額保険は契約時に満期保険金額、解約払戻金額が確定します。確定しているということは安心である反面、決められた金額以上には原則として増えないということでもあります。
一方、変額保険では契約時に死亡保険金額だけが確定され、満期保険金額、解約払戻金額は確定していません。解約払い戻金は毎日変動し満期保険金、解約払戻金ともに最低保証はありません。その代わりに変額保険は長期の時間分散によってリスクをコントロールしながら資産の成長を期待することが出来ます。もちろん満期保険金額や解約払戻金額は払込保険料を大きく下回るリスクもあります。
クリエイティブクラスではお客様に生命保険を提案するにあたって、変額保険の持つリスクも正しく提示しお客様が適切な選択が出来るようにサポートさせていただきます。