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運用商品についての基礎知識

個人にとっての運用は企業にとっての資金調達と表裏一体です。

まずは株式投資について確認していきましょう。

株式投資とは特定の企業の株式を購入しその企業の株主になるということです。

株価はその企業の業績に連動します。

会社の業績が上がり株価が上がれば利益が出て、逆に業績が下がれば株価が下がり損失が発生します。

株式投資は企業と運命を共にするということですね。

債券投資とは一言で表現しますと国や企業に直接お金を貸すということです。

国がお金を借りるために発行する債券が国債で企業が発行する債券が社債です。

ではそれぞれの特徴についてもう少し詳しく見ていきましょう。

株式投資は株価が上昇し買った時の値段より高く売ることが出来ればその差額が利益となるため大きな利益を獲得できる可能性があります。

また業績好調の企業では配当を受けられることもあります。

反対に企業の業績が悪化すれば大幅な株価下落による損失やしばらくの間配当を受け取れなくなることもあります。

当然のことながら元本保証はありませんのでどれだけでも価値が下がる可能性があります。

最悪の場合企業が倒産してしまうと株式が全く価値のないものになってしまう場合もあります。

このように株式投資は大きく利益を得る可能性と大きく損をする可能性が両方あります。

債券投資は満期まで一定の利息を受け取ることが出来ます。

また満期まで保有すれば元本が返ってくるので、元本が保証されているとも言えます。

ただし満期まで保有せずに途中で売却してしまう場合には元本は保証されていません。

なぜかというと自分が持っている債券とその時一般的に販売されている債券の金利、いわゆる市場金利の差が影響しているからです。

債券を購入した後、景気が悪くなり金利が下がった場合をイメージしてください。

自分が年利3%の債券を持っているときに世間一般では1%の債券しか販売していなかった場合、自分の債券はとても利回りのいい債券ということになります。そのため途中換金をしようとすると高い値で債券を売ることが出来ます。

しかし債券を購入した後景気が良くなり、市場金利が上がった場合はというと、自分の債券の金利が3%、市場金利が5%だとすると自分の持っている債券は非常に利回りの悪い債券ということになります。そのため途中換金をしようとしても当初の金額を下回る金額でしか売ることが出来ません。そのため債券投資でも元本を割ってしまうことがあるのです。

次に投資信託について確認しましょう。

投資信託は投資家から集めた資金を大きな一つの資金としてまとめて運用の専門家が株式や債券に投資する商品でファンドと呼ぶこともあります。ポイントは比較的少額から投資が可能となる「小口購入」、投資のプロが運用を行う「専門家運用」、そして集めた大きなお金で可能となる「分散投資」です。投資信託の運用成果は投資した株式や債券などの値動きで変動します。

投資信託を購入した後に運用がうまくいって利益が得られることもあれば、うまくいかずに投資した額を下回って損をすることもあります。

投資信託の運用によって発生した損益はそれぞれの投資額に応じてすべて投資家に帰属します。つまり投資信託は元本が保証されている金融商品ではないということ覚えておいてください。また集めた資金をどのような対象に投資するかは投資信託ごとに定められた運用方針に基づいて専門家が行います。

次に一般的な投資信託のお金の流れについて説明します。

投資信託を購入する投資家は販売会社を通じて購入します。

投資したお金は信託銀行で信託財産として管理されます。

そして運用会社の運用指図に従って金融市場で株式や債券の取引が行われるのです。

一番注目していただきたい点は、投資したお金は販売会社や運用会社ではなく信託銀行で管理されるということです。

その際分別保管と言って信託銀行自身の財産とは明確に区分して管理されます。

そのため投資家のリスクは投資したお金の運用成果に限定されます。もし販売会社、運用会社、信託銀行のいずれかが破綻したとしても投資したお金に影響はありません。

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