その靴下、給食の思い出まで連れてきた――山口の「ベルちゃん」
やまぐち県酪のベルちゃんが靴下に。地元で親しまれてきたものが、新しい商品と会話を生む下関のお店の工夫を紹介します。
見慣れたあの顔が、足元に
牛乳のパッケージで見覚えのあるキャラクターが、靴下にちょこんと刺しゅうされている。10月16日のテレビ山口のニュースで紹介された、やまぐち県酪の「ベルちゃん」の靴下が気になりました。
靴下屋下関シーモール店とのコラボ商品です。報道によると、2025年1月に限定200足で販売を始めると、1か月もたたずに完売。ベルちゃんや牛乳・ヨーグルトのパッケージなどをあしらったデザインが展開されています。
累計販売数は1000足以上。給食などで親しんだデザインを、幅広い世代が選んでいるそうです。
売れた後にも、工夫があった
面白いのは、人気が出たという結果だけではありません。テレビ山口は、追加発注には時間がかかると言われた店が、刺しゅう機を導入した経緯も紹介しています。
店は2025年3月に機械を導入し、作ってすぐに店頭に並べられるようになりました。欲しいと思った人に届けるため、作り方にも工夫を重ねていたのです。
ここまでが報道で確認できた内容です。以下は、この取組を知って私が感じたことです。
買っているのは、かわいさだけではないのかも
この靴下を見て「学校で飲んでいたね」と話す人もいるのでしょう。実際、取材記事には学校給食を思い出すお客さんの声が載っています。
同じ絵を見ても、思い出す場面はそれぞれ違います。給食の時間だったり、家の冷蔵庫だったり。商品の説明を聞くより先に、自分の記憶とつながるところに、地元のデザインの良さを感じます。
もちろん、買う理由は人それぞれです。懐かしいからではなく、初めて見てかわいいと思う人もいるはず。昔から知っている人と、今初めて出会う人が、同じ商品を手に取れるのも楽しいところです。
地元の「いつもの中」に、まだ面白いものがある
新しいものを探すとき、遠くの流行ばかりに目が向くことがあります。でも、見慣れたものを別の形にすると、急に新鮮に見えることもあるのですね。
この取組は、地域の商品なら何でも売れるという話ではありません。長く親しまれたデザインと、靴下にする発想、店頭に届ける工夫が重なった一つの事例です。
宇部に暮らす私たちの周りにも、当たり前になりすぎて気づいていない魅力があるかもしれません。いつもの買い物で、少し足を止めて見てみたくなりました。
かわいい靴下から、地元の思い出の話が始まる。山口の身近なものに、もう一度目を向けたくなるニュースでした。
- tysテレビ山口|やまぐち県酪「ベルちゃん」靴下の人気と店の工夫(2026年10月16日17時50分掲載/10月18日確認)
※情報の基準日は2026年10月18日です。販売数・商品展開・導入時期はテレビ山口の取材記事に基づきます。後半は筆者の感想です。現在の価格や在庫、取扱商品は販売店へご確認ください。当社が販売する商品ではありません。
