環状交差点へ入る車と中を走っている車が衝突したら、中の車は必ず無過失ですか?
道路交通法では、環状交差点へ入る車は徐行し、交差点内を通行する車の進行を妨げてはいけません。ただし、環状内の車にも安全運転義務があり、速度、進路変更、合図、接触位置などによって過失評価は変わるため、必ず無過失とは限りません。
まず結論から
道路交通法では、環状交差点へ入る車は徐行し、交差点内を通行する車の進行を妨げてはいけません。ただし、環状内の車にも安全運転義務があり、速度、進路変更、合図、接触位置などによって過失評価は変わるため、必ず無過失とは限りません。
環状交差点は、車両が中央の島を右回り(時計回り)に通行する交差点です。進入車には徐行と、環状内を通行する車の進行を妨げない義務があるため、一般に環状内の車が優先されます。
対象になる条件を分けて考える
しかし優先は『何をしても過失ゼロ』という意味ではありません。環状内の車の著しい速度、不要な進路変更、出口直前の急な横切り、合図の有無、進入車がすでに交差点内へ入った後の接触など、事故への具体的な影響を資料で検討します。
この質問で確認したいのは、環状交差点の標識、双方の進入方向・速度・車線、合図、接触位置、先後関係、見通し、ドラレコ原本、現場写真、警察への説明です。契約名や制度名だけで一律に判断せず、実際の状況を条件に当てはめます。
支払い・判断が変わるところ
進入車が十分前から交差点内に入り、環状内車が高速で接近して車線を横切った場合は、単純に『環状内だからゼロ』とは扱えない可能性があります。事故類型と修正要素は具体的事実で変わり、この想定例から固定割合は示せません。
保険会社の提示には、基本類型、適用した道路交通法の条文、速度・合図・進路変更等の修正要素と根拠資料を確認します。事実が合わなければ映像・図面を示して再検討を求め、必要に応じ交通事故相談や弁護士へ相談してください。
具体例で考える
【想定例】進入車が一時停止に近い速度まで落とさず環状内へ入り、環状内を走る車の左側面へ接触しました。進入側の徐行・進行妨害が中心になりますが、環状内車の速度と回避可能性も映像から確認します。
同じように見えるケースでも、時期、原因、当事者、契約内容、証拠資料などが違えば結論は変わります。この例だけで実際の支払可否、責任、医療・税務上の取扱いを断定することはできません。
相談・請求前にそろえるもの
ドラレコの事故前後の原本、時刻のずれ、環状交差点標識、道路形状・車線・出入口、双方の進路と接触位置、車両損傷、ブレーキ痕、合図、目撃者、警察の受理情報を保存します。
資料が十分でない場合も、まず分かる範囲で日時と経緯を時系列に整理してください。事故や保険金請求では、修理・処分・示談・契約変更などを行う前に、保険会社や代理店へ連絡した方がよい場合があります。
約款・公的資料等の該当箇所
道路交通法・警察庁 交通の方法に関する教則の「道路交通法第35条の2(環状交差点における左折等)、第37条の2(他の車両等との関係等)、第70条(安全運転の義務)/教則第5章4『環状交差点の通行方法』」を確認しました。出典欄のリンクから原文をご覧いただけます。保険商品は保険始期、制度は適用時期によって内容が変わるため、ご自身に適用される資料を確認してください。
迷ったときは、現在の契約や事故の状況を整理するところからご相談ください。
- e-Gov法令検索|道路交通法(2026年10月22日確認)
- 道路交通法・警察庁 交通の方法に関する教則|道路交通法第35条の2(環状交差点における左折等)、第37条の2(他の車両等との関係等)、第70条(安全運転の義務)/教則第5章4『環状交差点の通行方法』(2026年10月22日確認)
- 警察庁|交通の方法に関する教則(環状交差点の通行方法)(2026年10月22日確認)
