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若者・家族約6分

「何タイプ?」と聞く若者たち――MBTIは会話か、ラベルか

大学生の間で共通言語になっている「MBTI」。親世代が知っておきたい意味と、性格を決めつけないための距離感を考えます。

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大学生の95.7%が『経験したことがある』

産業能率大学が在学生2,607人から回答を得た2026年の調査では、学生が一般に『MBTI』と認識している性格診断の経験率は95.7%でした。女性では55.6%が『友人等の間でもよく話題になった』と答えています。

ここまで広がると、若い世代にとっては単なる診断というより、初対面の会話や自己紹介を始めるための共通言語に近いのかもしれません。娘たちの会話に『何タイプ?』という言葉が出てきても、特別なことではなくなっています。

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大切なのは、診断名より会話の続き

『私は内向型だから』『あの人はこのタイプだから』と言えば、自分の感じ方を短く説明できます。言葉にしにくかった違いを話すきっかけになる点は、MBTIが広がった理由の一つでしょう。

一方で、人は置かれた環境や相手、経験によって振る舞いが変わります。診断結果を入口にして『どんなときにそう感じる?』と会話を続けるのか、結果だけを見て『あなたはこういう人』と決めるのかでは、意味が大きく変わります。

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正式なMBTIと、ネット上の類似診断は同じではありません

今回の大学調査も、正式なMBTIと16Personalitiesなどの類似する性格診断は異なる、と注意書きをしています。調査では、学生が一般にMBTIだと認識している診断をまとめて尋ねています。

ネット上の診断結果を、医学的な診断や適性の証明のように扱うことはできません。採用、配属、恋愛や人間関係の判断を、四つのアルファベットだけに任せるのも慎重であるべきです。

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代表・真宅克典の結果はENFJ「導き手」

今回、父である代表の真宅克典も16タイプの性格診断を受けました。結果はENFJの「導き手」。人の気持ちや場の空気を読み、相手の可能性を見つけて成長を支える傾向があると説明されています。社員の研修に力を入れ、自身のがん経験を誰かの役に立つ発信へつなげようとしている姿には、重なる部分があるように感じました。

ただ、数値を見ると外向型と内向型は50%、判断型と知覚型も50%で、どちらにも寄り切らない結果でした。感情型は69%、直観型は56%です。同じENFJでも一人ひとり違うことが、数字からも分かります。

診断票には、人のために動きすぎて自分の休息を後回しにしやすいという注意点もありました。本人が『当たっている』『そこは違う』と話すところまで含めて、家族や職場でお互いを知る会話になります。結果は答えではなく、自分の得意なことや無理をしやすい場面を振り返る材料として使うのがよさそうです。

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親世代や職場が知る意味

若者の言葉を知らないまま『くだらない』と切り捨てると、そこで会話は終わります。まず『それはどういう意味?』と尋ねれば、本人が自分をどう見ているのかを知る入口になります。

職場でも、タイプで人を分類するのではなく、話しやすい伝え方や働きやすい環境を本人に確認することが大切です。診断は人を理解し切る答えではなく、対話を始めるための話題。そのくらいの距離感がちょうどよいと思います。

性格診断が若い世代の会話を助けることはあります。ただし、四つの文字でその人の全部が分かるわけではありません。『何タイプ?』の次に、『あなたはどう思う?』と聞ける関係を大切にしたいですね。

※本記事は性格診断を医療・心理学的な診断や、採用・配属などの判断材料として推奨するものではありません。記事中の数値は産業能率大学の在学生を対象とした調査結果であり、全国の大学生全体をそのまま表すものではありません。

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